2014年 07月 29日
明日香路夏2014:3:談らいの山
高く昇りはじめた太陽と競うように明日香村東側の山中にある談山神社へと登ってまいります。
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現代では少々手垢のついた"談合"という言葉の一文字が名前に冠されたこの神社 少々交通の便が悪くとも関西の人々には根強い人気があるのです。
我が国の"かたち"がようやくでき始めた7世紀の政治のビッグイベント:大化の改新のきっかけとなった談合が行われた場所 すなわち談らい山の社というわけで、「たんざん」と読ませます。
周辺はまだまだ緑も豊かで自然が残ります。 * PhotoClickで拡大 * 多武峰:とうのみねと呼ばれる古き山々を渡ってくる涼風がなんとも心地よく
さきほどの蓮田で汗だくになりかけていたシャツの背中が すぅーっと冷えていく心地よさにうっとり。
紅葉で名高いこの神社の拝殿も今は人かげまばらでひっそり閑。 * PhotoClickで拡大 * 夏こそ訪れるべき別天地だったんだと初めて気付きました。
こちらの祭神は中臣(藤原)鎌足という歴史上の人物。 談合だの暗殺だのクーデターだのと、ややもすると少しダークなイメージのあるこの神社ではありますが
しかしそこに携わった古の人々の振る舞いにはきっと それぞれの深い想いや苦悩が刻まれていたのでありましょうね。 * PhotoClickで拡大 *
社を見晴るかす静かなテラスで珈琲を味わいつつ そんなことどもに思い巡らせておりました。
by WWMC
| 2014-07-29 18:02
| フォトブログ奈良