2015年 12月 07日
三重の秋2015:5:去りゆく老木
その大木は長い間、多くの村人や子供たちの生活を見守ってきました・・・漁業と林業そして蜜柑農園で成り立ってきたこの海辺の小さな村で。
今はなき父も、ただひとり残る親戚の翁もみな 少年時代にこの木に登っては、
海の彼方を見つめ、波の音を聴き、山から吹く風のにおいをかいでいました。
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海辺に建つ今は住む人も居ない広い古家の庭で、好き放題に伸ばされた枝も さすがに古くもろくなり、安全のため伐採が決まったようです。
私自身も幼い頃、夏に泊まりに来ては、浜へかよった堤防脇の道。 そこにかかる枝はまだつやつやした緑の葉をつけ
遠い昔と同じように 海のきらめきを優しく見つめているようでした。 * PhotoClickで拡大 *
今はなき父も、ただひとり残る親戚の翁もみな 少年時代にこの木に登っては、
海の彼方を見つめ、波の音を聴き、山から吹く風のにおいをかいでいました。
by WWMC
| 2015-12-07 18:30
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