2017年 06月 15日
田圃のなかの宙:5:通り雨と夕陽
やれ夕焼が似合う、やれ朝陽がよいなどと写真家は勝手なことを考えていますが、もとより田植えは多雨を期待した季節に行われるもの。
【撮影6月8日】 「ええい、ならば」と傘を差しつつ長時間露光を楽しみました。
やがて雨も通り過ぎて 上空には青空も覗きますが
やっぱりまだ雲厚し。 夜と昼との境目だけが
オレンジ色に染まり
あ...と、ほんの一瞬、垣間見えた夕陽に
田圃の淡いブルーの水面に柔らかな光条が浮かびます。
そして大和路のランドマークのひとつ:二上山にかかる 幾筋もの光芒。
所用ありこのshotを最後に撤収した私でしたが
なんとなんともう一回だけこの十数分後、地平線に真っ赤な夕陽が顔を覗かせたのです。
田圃の水面が真紅に燃えあがる数分間..車中ひとり叫びながら地団駄を踏んでおりました。
だから写真は面白い と言っておこ
夕焼けを思い描きいそいそ出かけた明日香村の奥座敷。誰も居ない棚田のてっぺんに上がると、
なにやら頭上にどんよりとした灰色の雲が広がってきてやがて、ポツリポツリと雨粒まで落ちてまいりました。
by WWMC
| 2017-06-15 19:06
| フォトブログ奈良