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田圃のなかの宙:5:通り雨と夕陽

やれ夕焼が似合う、やれ朝陽がよいなどと写真家は勝手なことを考えていますが、もとより田植えは多雨を期待した季節に行われるもの。

夕焼けを思い描きいそいそ出かけた明日香村の奥座敷。誰も居ない棚田のてっぺんに上がると、

なにやら頭上にどんよりとした灰色の雲が広がってきてやがて、ポツリポツリと雨粒まで落ちてまいりました。

【撮影6月8日】
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「ええい、ならば」と傘を差しつつ長時間露光を楽しみました。


やがて雨も通り過ぎて
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上空には青空も覗きますが


やっぱりまだ雲厚し。 夜と昼との境目だけが
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オレンジ色に染まり


あ...と、ほんの一瞬、垣間見えた夕陽に
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田圃の淡いブルーの水面に柔らかな光条が浮かびます。


そして大和路のランドマークのひとつ:二上山にかかる
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幾筋もの光芒。


所用ありこのshotを最後に撤収した私でしたが
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なんとなんともう一回だけこの十数分後、地平線に真っ赤な夕陽が顔を覗かせたのです。

田圃の水面が真紅に燃えあがる数分間..車中ひとり叫びながら地団駄を踏んでおりました。

だから写真は面白い  と言っておこ

















by WWMC | 2017-06-15 19:06 | フォトブログ奈良