2017年 09月 26日
台風一過の山
西日本各地に甚大な被害を及ぼした台風が夜半に近畿地方を通り過ぎました。
せんにご承知と思いますがこれは肉眼では決して見ることのできぬ風景
暗闇にレンズを向け浮かび上がる絵を見る瞬間は 風景写真家にとり悦楽のとき。このときもワクワクでした。
ただ、念じていた東の方角の霧は厚く ご来光はまたもやお預けです。
たっぷりと余裕のあったこの朝は長い時間をかけ仲間と3人で待ちましたが こんなふうに左から右へと谷から湧き出す雲と霧が
どんどん右側に流れ込み 苦笑いとともに時が過ぎていきます。
やがて陽が高く昇り始めると霧の中で輝る陽光は まるで巨大なフラッシュにディフューザーを被せたかのような柔らかい光となって
ほんのひとときだけ山腹のシロヤシオの木々を紅く染め上げました。
この朝、一番きれいな光でした。
残念ながらこのあとも、私たちのいる高さはすっぽりと雲中にありました。 まま今日は遠大なロケハンだったと弁えて^^仲間と再訪を誓った次第です。
【*Narakumaさん/ratoさんありがとうございました。撮影:9月18日】
つい一時間ほど前まで吹き荒れていた暴風の名残を残す真夜中の空は、それでもうっすらと白い雲の姿も透けて見えるほどに回復。
よし! これはいける... とエンジンスタート。 しかし案の定、往路は落石に大樹の枝が散乱し、たびたび助手席から降りて片付けないと前に進めません。
そして真っ暗な山道を山の仲間二人と登った先に待っていた風景がこれでした。
この朝、一番きれいな光でした。
by WWMC
| 2017-09-26 18:45
| フォトブログ奈良