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北国の夏はうたかた:10:端っこの風景

旅の最後の滞在地は初めて訪れる別海町。国後島が本当に目の前、渚にボートで漕ぎ出せばすぐにもいけそうな場所。

その地にあるこの風変わりな半島の名前は以前からうかがってはいました。

国後島に向かってまるで手を差し伸べるかのようにオホーツク海へと張り出した巨大な砂嘴:野付半島です。


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ここでもまたもや北海道のスケールの大きさを実感。



チェックインまでにちょっとと思っても、走れど走れどなかなか先端まで到達せず。
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この日は半島のちょうど中央部あたりにあるナラワラと呼ばれる奇勝で車を停めました。



トドマツや塩分によって立ち枯れたミズナラの老木がつくり出す
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雄大かつ摩訶不思議な光景は圧巻。これが海のまっただ中というのですから。



行く前に頭の中にあった「朽ちた木々の風景」という予備知識とは少し異なり
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私にはこんな辺境の地でありながら


あちらこちらに様々な生物の営みが感じられやや意外に感じられました。
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北海道もこのあたりまで来ますと


いったいどこまで足を踏み入れていいのかだめな場所なのかさっぱりわからず
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しち面倒くさい立て札や注意書きは見えず、もちろん尋ねてみる人の姿なんてありません。



ここは自身の常識を信じて少し国道からはずれ波打ち際まで歩を進めました。
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でもここでも足下はやはり巨大な湿原でなんどもシューズが水没。


やっぱり普通は来ない方が良さそう(予想通りですハイ^_^;)
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結局、旅の最後の夕刻も夕陽は姿を見せてくれず



吹きすさぶ風のなか空と海とが次第に蒼さを増していきます。
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そうやってしばらく野付半島の向こうに広がる海原を見つめていると



改めてここが日本の端っこなんだとひとり感じいってしまい、そして同時に
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やはりこのままじゃいけないという思いも新たにしながら旅の最後の宿へと向かいました。




































by WWMC | 2017-10-04 18:37 | フォトブログ::