2012年 06月 25日
はじまりは空を映して
紫陽花を観に行ったあと「ああ、きっと今頃あそこはあんなふうになってるだろうな...」と思い立ち、車を走らせ向かった明日香村の奥座敷:稲淵は予想通りの風景。
谷の斜面をおおい尽くすような棚田の群に満々と水が張られ、そこに植えたばかりと思しき稲の苗が綺麗に整列しているのが見えます。
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これから何ヶ月もの間、太陽と自然の恵みを受けすくすくと育ちゆくであろう稲の苗。
そのいちばん始まりの季節の水田に、こうして大空が映し出されるということには何かしら意味を感じてしまいます。
この日真っ青な空は残念ながらのぞめませんでしたが、それでも薄曇りの空の色にもまた趣がありました。
ところどころの田んぼの端っこに、幾株かの苗束がまとめて置かれています。どんな風に使われるのでしょう、この苗束は?
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もし作業している方がおられたなら、ぜひともおたずねしてみたかったところです。
畔に咲く一本のアザミにモンシロチョウがとまりました。
やがてそこへ二匹三匹と面白いように仲間が集まってきたので
望遠レンズでしばし観覧。
苗の列がまーっすぐ並んでいるのは見てて気持ちいいもんですが、
こんなふうに、ところどころカーブして植わっているのもまた人間味があって面白いなあ。
どこもかしこも来るべき季節めがけて、すっかり準備を整えつつあるようです。
さあ、梅雨でも炎暑でもかかってこい...
そんな頼もしい言葉が似合いそうな、夏待ちの稲淵でありました。
谷の斜面をおおい尽くすような棚田の群に満々と水が張られ、そこに植えたばかりと思しき稲の苗が綺麗に整列しているのが見えます。
by wwmc
| 2012-06-25 19:00
| フォトブログ奈良