2013年 05月 15日
カエデの郷で
秋に写真を撮りながら「カエデとモミジという言葉はどう使い分ければいいんだろ...」といつも気になりつつ過ごしていたのですが、その答えがそこにはありました。
このGWに開園したばかりの奈良県宇陀市にあるWorld Maple Park 奈良カエデの郷 『ひらら』です。
知人の紹介で訪れたこの公園は、旧宇太小学校の校舎と運動場跡を利用して作られました。 ここには日本・世界から集められた千種類を超える!カエデが育てられ、植えられてるといいます。
そんなに種類が有ったの?という驚きとともに歩き始めた園内で 気の遠くなるほど多彩なカエデのバリエーションに圧倒されました。
この施設を主として運営されているのがカエデ収集家としても世界レベルであるときく写真家:矢野正善氏。 この日は氏を知人から紹介されたおかげで、お忙しい中、私たちにつきっきりで園内をくまなく案内してくださいました。
まあその知識の豊富さには驚くばかり。園内すべてのカエデの名前をそらんじて... というよりも、矢野氏が命名しているカエデもここでどんどん増えているようです。
もうこのあたりから私の頭ではついていくことができませんでしたが カエデの葉っぱから枯れ葉をむしりとったり、鉢の雑草をひき抜いたりしながら歩かれる氏のその様子は
まるで本当に我が子を慈しむかのような仕草でなさるので 拝見しているこちらの心もずいぶん和ませていただきました。
かつて大阪市内の有名料亭の料理写真を主として手がけてられたというお話しは事前に伺っていたのですが この日園内を歩きながら、ぽつぽつと語ってくださったことのなかで
駆け出しの頃、かの高名な写真家:入江泰吉氏の助手を務めておられたことを伺い本当にびっくり。 私のなかでは完全に歴史上の偉人である入江氏・・・氏の奈良の写真がかねてより大好きだったのです。
新緑のカエデの色はとても瑞々しく、心洗われる気持ちになりましたが また秋の紅葉時期にここに来てみたいなあ、とそんな気持ちでこの日の訪問を終えました。
このGWに開園したばかりの奈良県宇陀市にあるWorld Maple Park 奈良カエデの郷 『ひらら』です。
by WWMC
| 2013-05-15 08:17
| フォトブログ奈良